標高6088mワイナポトシ登頂への道〜後編〜

2015年3月11日から2016年4月9日まで世界一周の旅へ。
日本→中国→香港→ベトナム→タイ→ラオス→インド→ネパール→インド→UAE→イラン→UAE→タンザニア→ルワンダ→ブルンジ→タンザニア→マラウイ→ザンビア→ジンバブエ→ボツワナ→ナミビア→南アフリカ→レソト→トルコ→ブルガリア→マケドニア→セルビア→コソボ→セルビア→ハンガリー→スロバキア→ポーランド→チェコ→ドイツ→スペイン→イギリス→デンマーク→ドイツ→オランダ→ベルギー→ルクセンブルク→ドイツ→キューバ→メキシコ→ベリーズ→グアテマラ→エルサルバドル→ホンジュラス→ニカラグア→コスタリカ→パナマ→コロンビア→ベネズエラ→ブラジル→パラグアイ→アルゼンチン→ウルグアイ→アルゼンチン→ボリビア→ペルー→アメリカ

どうも、ひでです。

この記事はボリビアのワイナポトシにて書いています。


標高6088mワイナポトシ登頂への道〜前編〜

ワイナポトシ3日間のうち初日の夜は

次の日のハイキャンプへのハイキングと

その日の夜中の山頂アタックに向けて英気を養うために

10時前には就寝。

2日目は8時前に目が覚めてそこから朝食を頂く。

コカティーにパンやバナナ、グラノーラなど十分なくらいに。

午前中はまだベースキャンプでゆっくりするとのことなので

ベースキャンプ近くにあるダムを見に行くことに。

途中雲のかかっていないワイナポトシの山頂が顔を見せた時は

今日の夜中あそこに登ってやるという強い気持ちを起こさせてくれた。

ベースキャンプ付近はワイナポトシ以外にも

標高の高い山に囲まれていて景色はなかなかのもの。

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綺麗な雲海も見ることが出来たりね。

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散歩から戻ってきて少しダラダラしたら昼食の時間。

ワイナポトシツアーの食事は予想以上にしっかりしていて

というかめちゃくちゃ量が多い。


昼食を食べた後正午にハイキャンプへ向けてハイキング開始。

このハイキングがかんなりキツくて普通に泣きそうだった。

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というのもハイキャンプまでは山頂アタックの際に使う

ウェアに靴、ヘルメットアイゼン、ピッケルを各自で

運ばないといけなくて、それを自分のバックパックに

詰め込むと元の荷物と合わせて15kgぐらいになって

5000メートルを歩くにはちょいとばかり重すぎる。

重い荷物を背負って歩いてるときに、

自分の好きである登山小説であり夢枕獏さんの神々の山嶺の中に

出てくるエベレスト単独登頂を目指す羽生さんが

荷物を極限まで減らすために、

メモ帳の不要なページを破いて捨ててまで

荷物の軽量化を気にかけていたのを思い出して、

自分はなかなか甘かったなとひしひしと感じた。

まあエベレストとワイナポトシじゃあ比較できないけども、

自分はiPadとか余分な服とかも結構持ってきていて

ここにきて後悔した。

まあ後悔してもハイキャンプまではなんとしてでも

登らないといけないので、

ぜえぜえ言いながら少しずつ歩を進めていく。

ベネズエラのロライマ山のトレッキングの時は荷物も軽かったから

チームの誰よりも早かったけども、

今回はチームの中でドベで歩いている。

もうこのまま崖の上から転がってしまおうかと軽く思ったけども

1時間半ほど歩いてなんとかハイキャンプに到着。

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ハイキャンプは5100メートルの場所にあるキャンプで

今日の夜中までここでゆっくりして山頂を目指す。

幸い今のところ高山病の症状も出てないしもう登れる気しかしないよね。

山頂アタックの時は荷物もないし

どれだけ自分の限界に打ち勝てるか。


ハイキャンプには先に到着していた5人の大所帯グループがいて

少し騒がしくて同じ部屋で寝るだけに今晩ゆっくり眠れるか心配。

ハイキャンプに到着するのにかなり疲れたので少し昼寝を。

その後今日の夜中1時前に山頂へ向けて出発するのでこの日は

夕食は17時ごろとかなり早め。

夕食を食べて少しした19時にはみんな夜中に備えて寝床へ。

ただ自分は昼間に少し昼寝をしたのと、

普段そんなはやい時間に寝ないのでなかなか寝付けず

結局起床時間の12時過ぎまで3時間ほどしか眠れず。

12時過ぎにまわりが騒がしくなったので起きて、

登山用具身につけて軽食を。

ここでたくさん食べてもどうせ後で吐くことになりそうやから

ほんと軽めに。

1時前ついに山頂アタックへ。

5100メートルから6088メートルの山頂まで約5時間かけて登る。

ハイキャンプから外に出て空を見たときにかなり綺麗な星空で

天気も良くてこの段階で今日は貰ったなと確信。

まずはアイゼンは付けないまま岩場の上り坂を30分ほど歩く。

登山用の靴でしかも足首がなかなかフィットしていないくて

少しばかり岩場は歩きづらい。

岩場から雪道へ入るときにアイゼンを装着して、ピッケルも持って

ガイドと自分の間にロープをつけて

傾斜から落っこちないようにする。

同じチームのベルギー人のフレデリックがこの時点で

嘔吐していて少し先が思いやられる。

かくいう自分も高山病の症状は出てないものの

ここまで来るのにかなりきつかったけども。

ここからはガイドと一緒のペースでゆっくり雪道を登っていく。

傾斜でいうと最初は30度くらいかな。

初日に雪道の登り方は練習してあるから

歩くこと自体はほぼ問題はないけども

5000メートルを越えているだけに少し登るだけでもかなり息がきれる。

だいたい10分ごとに休憩をとりながらも

夜中の真っ暗闇の中なのでヘッドライトの明かりと

ガイドの指示を頼りに少しずつ進んでいく。

この日は総勢9人が山頂を目指していて、

自分たち3人グループはその中でもペースがいい感じなのか

先頭にたってどんどん進んでいく。

途中にクレバスとかもいくつかあって

こんな高地で注意力が散漫になっていて

ガイドがいなかったら穴の中に落ちていてもおかしくない。

傾斜70度くらいの坂もあってそこはピッケルを使って

這いつくばりながら登っていく。


1時間、2時間と登ってもまだまだワイナポトシの山頂は見えず

果てしない道のりと絶え間ない息切れに何度もくじけそうになる。

一応自分は小学校、中学校、高校、大学と常に部活をやっていたので

体力には自信のある方だけども高地となればまた話は別。

山を登っていくにつれて傾斜も厳しくなっていき

山頂に向けて直線では登れないのでジグザグに登っていく。

歩き始めて3時間ちょっとが経とうとしたとき

ついにワイナポトシの山頂が姿を見せる。

ただあまりにもそびえ立つ頂にゴールが見えた嬉しさよりも

これから自分がこれを登れるのかという畏怖の念を抱いたくらい。

ここにきて昨日の食事がお腹にきて少し気持ち悪くなり

スッキリさせるために無理矢理吐く。

汚れた口を洗おうにも持ってきたペットボトルの水は

歩いていくうちに寒さで凍ってしまい飲むことも出来ず。

寒さで手足の感覚も少しずつなくなっていくし。

ただワイナポトシの山頂に絶対にたってやるという気持ちだけは

どれだけつらくても常に持っていたので

独り言で何度も自分を鼓舞する。

山頂まで残り200メートルほどになると

休憩の頻度もかなり多くなるも

休めど休めど全然息が元通りにならず。

なんとか足をすすめてついにラスト88メートル。

山頂へ通ずる道だけにかなりの傾斜で道幅も狭く

すぐ横は急な斜面になっていて

このラスト88メートルがこのクライミングの中で一番辛くて

もう這いつくばりながら何度も何度も休憩を挟みながらも進んでいく。

時間は6時前に差し掛かり空も少しずつ明るくなってきて

斜面から目をそらして空の方向を見てみると

綺麗な朝日が少しだけみえて

あまりの綺麗さに涙が出そうになる。

それと同時になんとしてでも山頂からあの日の出を見てやると決意。

どんだけかっこ悪くても良いからなんとしても山頂に行きたいと思い

両手を雪につけながらなんとか登っていく。

数メートル進んでは休憩してを繰り返してついに到着した山頂。

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そこに到着した瞬間なんとも言えない思いが自分の胸に込み上げてくる。

ベルギー人のフレデリックとウォッツも同時に山頂に到着して

歓喜のハイタッチ。

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山頂に来るまでは携帯を取り出す余裕はなかったので

山頂に着いて初めて写真を撮る。

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山頂からはチチカカ湖が見えたり、

ラパスの街並みが灯す明かりが見えたり

見るもの全てが美しく思える。

山頂からの日の出は間違いなく今までの人生の中で一番のもの。

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ただ山頂はかなり寒く長くいても危ないだけなので

15分ほどですぐ下山。

行きは死ぬほど辛かったのに、

下りとなると嘘みたいに足が軽くなって

息もほとんどきれなくなる。ほんと不思議なもの。

行きは暗くて道もほとんど見えなかったものが

下山時は周りも明るくなって

よくこんな道を登ってきたなと我ながら感心。

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行きは5時間かかった道のりが帰りは2時間ほどで

帰れてしまうものだから、どれだけ急な坂を登って来たのかが分かる。

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出発地点のハイキャンプに戻ってみるとそこには

同じ時間に出発した屈強な5人組のヨーロピアンが。

どうやら彼らは途中で高山病でリタイアしたらしい。

結局この日山頂まで登れたのは9人中4人と登頂率は50%にも満たず。

最初登頂率50%という数字だけを聞いた時は

6088メートルの標高にもかかわらず

案外簡単に登れるんだなという印象を持っていたけども、

こんなに辛いとは思ってもみなかった。

自分の場合完全に数字に惑わされていた。

ただこの世界一周中では味わったことのない

達成感を味わえたの事実。

もう一度登りたいかと言われたら即答でノーというだろうけど

ワイナポトシを登ることを選んだこと、

そしてちゃんと登って帰ってきたことは

我ながら評価したいなと思う。

ハイキャンプからベースキャンプまで下ってきてワイナポトシを

改めて見てみると、ほんとあんな高い山よく登ったなと。

大満足の2泊3日のワイナポトシ登山でした。

では!

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