キャリーケースと幼稚園児と私

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すいません、最後の私は不要でしたね…
今回は中国と香港のボーダー付近に群がる
運び屋について書こうと思います。
 
中国側の国境付近には数多くの運び屋や個人バイヤーが
多く待機しています。
これは、中国ではなく香港で販売されている
様々な製品を中国に運んできたり、
そういった人たちが運んできたものを購入する
人々の事を指します。
 
なぜ、中国の製品ではなく香港にわざわざ来て、
香港の製品を買おうとするのでしょう。
 
1つ目の理由としては、香港の方が、
単純に物価が安いからです。
香港はご存知の通り、税金はほとんどかかりません。
中国から香港へ行く交通費等を差し引いても、
香港で買った方が安いのでしょう。
(もちろん製品によりますが)
 
2つ目は、中国製製品に対する不信感です。
中国国内では、以前に
中国産のメラミン入りの毒ミルクを
飲んだ乳児が死亡したり
死亡まではいかなくても、
身体にかなりの悪影響を及ぼし、社会問題となりました。
その他にも、毒ギョーザ事件やダンボール肉まん事件など、
中国産製品・食品の安全性に関して、
中国人でさえも疑問視しています。
ただ、中国だけでなく、
日本でも似たような事件はありますが。
 
特に乳幼児用の粉ミルクや紙おむつ等は
わざわざ香港まで買いに
行っているみたいです。
日本のドラッグストアでも
紙おむつが中国人によって買い占めに遭ったという
ニュースは有名ですね。
これもほとんど同じ理由です。
中国人の乳幼児用製品に対する
品質のこだわり様はすごいの一言です。
 
中国人が香港で買い漁る人気商品は
・粉ミルク
・紙おむつ
・ヤクルト(香港、中国ではおそらく日本以上に人気)
・チョコレート
・タバコ
・薬
・日清食品出前一丁(これも中華圏ではかなり人気らしい)
などなどです。
 
そういった理由がある状況では、
運び屋が多いのも納得ですね。
ただ、香港には中国人であれば
誰でも行けるという訳ではありません。
パスポートはもちろん、通行証、ビザも必要なのです。
それでも、週末となると皆がみんな
香港に買い物に出かける為、
イミグレーションは大変な騒ぎになります。
通過するのに1時間から3時間かかるときもあります。
クレイジーです。
 
そこで、香港に行くことができない中国人は、
香港に行くことができる中国人に
代わりに買い物を依頼するのです。
そうして彼らが、運び屋やバイヤーと化すのです。
 
あまりに中国人が香港に押し寄せて、
香港内の商品を買い漁るものだから、
香港人が買う商品が不足し、
中国人締め出し論が
盛り上がったりもしたらしいです。
今でもあるとかないとからしいですが。
 
なんだ、題名とほとんど関係無いじゃんっと
言われてしまいそうですが、
中国人は香港製品を運ぶ為に、
空の大型のキャリーケースを持参して
その中に詰められるだけ詰め込んで中国に帰る訳です。
キャリーケースを運ぶのは、
基本的に大人の仕事ですが、
稀に幼稚園児がキャリーケースを
運んでいるのも目撃します。

 

もちろん、幼稚園児用にかなり小さいキャリーケースですが。
自分がキャリーケースを初めて持ったのが、
高校の頃だったので
中国の子供はキャリーケースデビューがかなり早いですね。
 
すいません、やはり最後の私は不要でしたね。

 

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