人を鳥で葬るということ

この記事の内容が面白いと思ったら、SNSで共有してくれると嬉しいです。

どうも、ひでです。

東チベットの理塘で鳥葬を見てきました。

みなさんは鳥葬がどのようなものか知ってますか?


鳥葬とはチベット地域に古くから残る葬式の一種で

死後何日か経った後、土葬や火葬とはまた違い

鳥に死体を食べさせて供養するというものです。

鳥葬は東チベットでは理塘やガンゼでのみ見れるみたい。

ただ、ガンゼではシート等で覆い隠されて行われることも

多いみたいで、ありのままの鳥葬をみたいという方は

理塘で見たほうがいいです。

今回鳥葬を目の前で見てきたわけですが、

チベットの文化、人の理想的な埋葬方法について

少し考えさせられました。

ただ、自分は理塘で鳥葬を見ることができて

本当に良かったと思ってます。


まだ真っ暗な朝の7時前に理塘の街から少し離れた山あいに

タクシーで行き、10分もしないうちに着いたはいいものの

まわりには誰もいない状況。

IMG_2524

IMG_2531

若干途方にくれてると、見る見るうちに一つの場所に

車やバイクが集まりだし、そこが鳥葬場所だと確信し、

急いで向かいます。

人がほぼ完全に集まったのが7時30分くらいでしょうか。

死体の入ったシート(この段階では中は見えない)を目の前に

20〜30人ものチベット僧が念仏を唱え始めます。

IMG_2527

時間にして20分ぐらいかな。

それが終わるとチベット僧たちはさっさと引き上げて

帰っていきます。ここまでが僧の役割なのでしょう。

そこからは実際に死体を囲むように大勢のチベット人が

集まり、そこでやっと死体がシートから出されます。

リアルな描写が嫌いな人は、注意してください。

次は死体を鳥の食べやすい様に、体をカットしていく作業。

ここが鳥葬の中で自分が1番見るのに堪えた場面でした。

その場から20メートルほど離れてたわけですが、

それでもナイフで肉体を刻む音が聞こえてくるぐらい。

最終的にどこまで細かく切られたかは見えなかったし、

見たくなかったので分かりません。

カットを始めた時点で、

どこからともなく猛禽類のバカでかいワシが

獲物を捕らえるような感じで近づき待ってます。

IMG_2535

てっきりカラスとかが食べるのかと思ってたから

普通に驚いきました。

カットが終わると、死体のまわりの人たちは退き、

そうなると、もう鳥たちの戦場です。

どんだけ群がるんかってくらい、何十匹のワシが

一つの人の体に群がります。

もうここは唖然でした。

鳥たちが食べては、少ししてまたカットする人が

食べかけの体をさらに刻んでいく、

そんな場面が何回か繰り返されます。

IMG_2543

IMG_2550

徐々にワシたちも満足したのか、離れていきます。

そうすると、ここからは集まった人たちで

飲み食いが始まるわけです。

鳥葬を通して、そこまで暗いムードではなく、

それが終わってしまえば、ただ楽しんでる感じでした。

ミルクティーの薄いんのと

ヤク(チベットの牛)の燻製や軽いスナックをおつまみに

それぞれが談笑してます。

自分たちにもいろいろなものをくれます。

さすがにヤクの生々しい肉を出された時は、鳥葬直後の

こともあり若干躊躇しましたが、食べてみると

美味いとまでは言えませんが、肉々しい感じでした。

そんな感じで10時過ぎくらいまで続き、

ガンゼ行きのバスの時間が迫ってたので、

自分たちは先に帰ります。

これにて鳥葬終了。

帰りはヒッチハイク成功したチベタンに街まで

乗せてってもらいました。

余談ですが、理塘ではヒッチハイクはびっくりするほど

成功します。ほぼ100%。

こんな場所、他にあるんだろうかね。


鳥葬という文化を目の当たりにし、

自分が実際死んだ後に、どう埋葬してもらうのが

良いのかなと考えさせられます。

日本みたいに火葬して、骨はお墓に入れるというのもあれば

欧米みたいに土葬するパターンもある。

結局のところ、そこの文化・宗教に従うのが

無難なのかなって思ったりもしました。

今回自分は鳥葬を少し写真に残しました。

もちろんリアルな場面は撮ってませんし、

撮ろうとも思いませんでいたが。

いわば人様の葬式に完全なる部外者しかも外国人が

参加するのもどうかと思わなくもないですが、

今回行った理塘のチベタンはすごいウェルカムで

写真もどんどん取れよって感じでしたね。

東チベットで有名なのは、お寺(ゴンパ)とこの鳥葬

かなと思いますが、

東チベットに行く際は、ぜひ鳥葬を見てもらいたいものです。

まあ今の世の中、YouTubeで鳥葬と調べれば

よりリアルな動画も観れるとは思いますがね。

生の方がより感じるものあると思いますが。

では! Stay Curious!

ブログランキング参加中。下のバナーのクリックお願いします。 にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ

この記事の内容が面白いと思ったら、SNSで共有してくれると嬉しいです。

hide へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。